10 Oct 2015
「ターゲットは誰ですか?」
「ターゲットは老若男女全員です。全日本人です。」
NPOや市民団体での広報物の打ち合わせではよくあるやりとりです。
ターゲットという言葉に対する誤解、
問いかけ方の問題、両方あると思います。
ターゲットと言っても、決して対象を限定するわけではありません。大切なのは、重み付けであり、まずは狙いをどこに定めるか、ということ。
全員に体験してほしい、たくさんの人に向けて伝えたい。
その気持ちはとてもわかりますし、とても大事なことだと思います。でも、そうする前に、まずは誰から狙いを定めていくか?
時間も資源も限られたなかで、優先順位を決めて狙いをつけてハートを撃ち抜いていきましょう。
例えばラブレターを書くとして、
「みんなのことが大好きです。なので付き合ってください」
と書いてもうまくいかないですよね?
みんなに向けた事業・サービスなんて、誰にも響きません。
せめて、
1)無知・無関心層
2)関心があり・検討中
3)既にやっている・困っている最中
このうちのどれかから、絞っていきませんか?
例えば、こんな問いかけを、自問してみてはどうでしょうか。
「ひとまず、最初のターゲットは上記3つのうち、どのあたりで考えていますか?」
「このサービスを利用して、どんな人が120%幸せになると思いますか?」
「このサービスを“待ってました!”と喜んでくれるような人は、具体的にどんな人ですか?」
「例えば、身近な人で誰が思い浮かびますか?」
いかがでしょう?
日々、NPOで活動していて、あるいはNPOを支援する立場として、
ターゲットを考える上でこんなことを考えている、
あるいは、こんな切り口で発想している、
そんな例はありませんか?
もしあれば、ぜひ教えて下さい。
(写真提供:ペイレスイメージズ)
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2015年 12月 20日
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