24 Jan 2016
「自分たちの団体のテーマカラーをどう決めていいかわからない」
「なんとなく決めてしまいそうだけど、本当にこの色でいいの?」
これからNPOを立ち上げる際、あるいはロゴをリニューアルする際に、こんな疑問や不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
NPOのテーマカラー決めるための7つのポイント
一度決めたテーマカラーを途中で変えると団体の印象が一定にならず、チグハグなイメージを与えてしまいます。そこで、テーマカラーを考える上で押さえておきたい7つのポイントをまとめました。後々後悔することのないように、テーマカラーを決める際のヒントになれば幸いです。
①活動分野のテーマカラーを確認する
自分たちが扱う活動テーマに、すでに世間で使われている色はありませんか?
例えば、
・DVなら紫
・認知症や虐待ならオレンジ
・環境・エコなら緑
・海なら青
などが挙げられます。世間で使われている色の参考として、ピンクリボンに代表される「アウェアネス・リボン」の色使いを確認してみてください。
アウェアネス・リボン – Wikipedia
アウェアネス・リボン(英: Awareness ribbon)とは輪状に折った短い一片のリボン、もしくはそれを描いた絵などで、アメリカ・カナダ・オーストラリア・イギリス、その他世界各地で、着用者(使用者)が社会運動、もしくは社会問題に対してさりげない支援や賛同の声明を出す方法として使用されている。
世間的に共通認識として捉えられているテーマカラーがあれば、その共通認識を利用することも一つの手です。
②ネーミングから連想する
例えば、団体名に
・「light」(光)という単語が入っていれば黄色
・「どんぐり」という単語が入っていればブラウン
・「leaf」(葉っぱ)という単語が入っていれば緑
といった具合に、団体名とテーマカラーを組み合わせることで、印象を深める効果が見込めます。
③自分(代表者)のテーマカラー、ラッキーカラー
活動初期の核は代表者。頭と手を一番動かす人物が納得できるものから発想していくのもいいと思います。その活動を始めようと思い立った象徴的な出来事、景色、アイテムから連想したり、代表者のラッキーカラーを使うというのもいいのではないでしょうか。
④どんな風に思ってもらいたいか
活動のターゲットはどんな人が挙げられますか?
そしてその人たちから、どんなふうに思ってほしいですか? 以下の中から3つ選んで、特に印象づけたいものから順に並べてみましょう。このリスト以外のキーワードでも、もちろん大丈夫です。
おしゃれ、プロフェッショナル、はっきりした、ユニーク、華やか、楽しい、活動的、気軽な、協調性に富んだ、多様性のある、クリエイティブ、新鮮な、スピード感ある、明るい、猛進的、先進的、親しみのある、ナチュラル、かわいい、女性的、男性的、情熱的、洗練された、ゆったりとした、落ち着いた、素朴、癒される、子どもらしい、温かみのある、懐かしい、伝統的、円熟した、経験豊富な、高級感のある、権威らしさ、信頼感のある
選んだキーワードから連想される色はなんでしょうか?色を連想するのが難しければ、そのキーワードから連想される会社やサービス、お店、NPOを思い浮かべてみましょう。その会社やサービスが使っているテーマカラーを参考にしてみてください。
⑤同業他団体のカラーをチェックする
せっかく選んだ色が他の団体とかぶらないように気をつけましょう。
同じ地域の他団体や、近い分野の他団体の配色を確認してみてください。
ちなみに、NPOロゴをテーマにした講座では、たくさんのNPOロゴをご紹介しています。
⑥ネガティブチェックをお忘れなく
こちらが期待していたものと違う印象を与えないように注意しましょう。
例えばこんな組み合わせになっていませんか?
・赤+黄色の組み合わせは中華やマクドナルドのイメージに
・緑+青を使うと環境系の団体と思われがち
・レインボーカラーはLGBT系団体の定番色
・白+青+黄+赤+黒は仏教の五色
・黄+黒は警戒標識で禁止や注意を喚起してしまう
⑦対象となる人にヒアリングをする
「どうしても決めきれない!」という場合は、事業や活動の対象となる人に実際に聞いてしまう、というのもひとつの手です。
テーマカラー案を2つか3つ用意して、その中から選んでもらうという方法です。
好き嫌いで選んでもらうのもいいですが、こちらが与えたい印象とギャップがないかどうかを確認する設問を用意することをお勧めします。
例えばこんな質問はどうでしょうか。
・これら3つの色のうち「優しい」と感じるものはどれですか?
・逆に、これら3つの色のうち「優しい」と感じないものはどれですか?
いかがでしょうか。7つのポイント以外に、テーマカラーを決める方法はありますか?
もしあれば、ぜひ教えてください。
色が与える心理的影響について、もっと知りたい方はこちらの本がお勧めです。
史上最強カラー図解 色彩心理のすべてがわかる本
配色について今すぐ知りたい!という方は以下のスライドがお勧めです。Facebookで8,000以上のいいね!がついている人気のスライドです。配色の基礎だけでなく、実践に役立つ情報がまとまっています。
(写真提供:写真素材ぱくたそ)
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