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「ボランティアしよう」という意思決定に影響を及ぼすBCOS要因

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ボランティア募集のチラシや、Web上に募集ページを作成する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。

人が「ボランティアに参加してみようかな」と考えるときに、どんなことを基準に検討し、決心にまで行き着くのでしょうか。「非営利組織のマーケティング戦略」(フィリップ・コトラー、アラン・R・アンドリーセン著)によれば、決め手となる4つの要因があるそうです。


「非営利組織のマーケティング戦略」

その4つとは、Benefits、Costs、Others、Self-Efficacy。以下、ご説明します。

Benefits(ベネフィット:便益)

その人にとって都合がよく、利益になること。

ボランティアに当てはめてみると、
・専門スキルを活かして社会の役に立てる
・新しいスキルの会得や向上につながる
・本業の仕事と違うことができる
・社会的地位とその満足感を得られる
・金銭寄付の代わりになる
・仕事以外の仲間をつくれる
・仕事では得られない達成感とやりがいを得られる
などが挙げられます。

Costs(コスト:代償)

金銭的、時間的、空間的、精神的な負担。

ボランティアに当てはめてみると、
・活動時間が短すぎる/長すぎる
・活動場所が遠い
・求められる仕事量が多い
・求められるスキル習得に時間がかかる
・活動内容や活動テーマに疎い
などが挙げられます。

Others(アザーズ:他者)

自分以外の誰かからの影響。他者からの言葉で、行動が促されます。

ボランティアに当てはめてみると、
・NPOのスタッフや役員にはどんな人が関わっているか?
・ボランティアコーディネーターは、業務に対してどんな想いを持っているか?
・既存ボランティアはどんな人が活動し、どんな感想を持っているか?
・恩師友人知人から紹介や依頼があったり、評判を聞くなど
・仕事関係者から紹介や依頼があったり、評判を聞くなど
・尊敬する著名人がそのNPOを推奨していたり、関わっているなど
・メディアはどんなとり上げ方をしているか?
などが挙げられます。

Self-Efficacy(セルフエフィカシー:自己有効性)

「自己効力」あるいは「自己有効性」と訳されますが、つまりは「できるかどうか」ということです。過去の自分の経験と照らし合わせてみて、達成できるかどうかの可能性を判断するという意味にあたります。

例えば、あなたが居酒屋の接客アルバイトをやろうかどうか検討しているとします。ベネフィット面では、時給はいいし、バイトがイケメンぞろい。コスト面では、通勤に30分かかるし、忘年会シーズンはハードそう。他者面では、友達が昔やっていて、口コミサイトでの評判もいい。

自己効力面で例えば、
・過去のバイトで接客経験をしたことがある
・経験上、人と話したり楽しい場をつくるのは得意だったりする
・飲食業界は初めてなので、できるかどうか自信がない
・酔っぱらいに絡まれた体験があるので、大丈夫か不安
などといった要因を無意識に加味して、バイトをするかどうかの判断に至ります。

これをボランティアに当てはめてみると、
・NPOに接すること自体が初めてだけど、できるかどうか
・年齢的に上だけど、雰囲気になじめるかどうか
・活動テーマについて詳しくないけれど、大丈夫だろうか
・スキルが未熟だけど、やれることはあるか
などが挙げられます。

以上のBenefits、Costs、Others、Self-Efficacy、この4つの頭文字をとって、BCOS要因と呼びます。BCOS要因について詳しくはこちらの書籍をご参照ください。

「非営利組織のマーケティング戦略」

「ボランティアをしようか、どうしようか」という葛藤。募集内容を見て決心に至るまでには、これら4つの要因が大きな影響を与えることになります。今現在、募集をしているNPOの方は今一度このBCOSの視点でその内容を見直してみることを、おすすめします。

Benefits(便益)をより魅力的に。
Costs(代償)をつつみ隠さず。
Others(他者)による情報を積極的に伝えつつ。
Self-Efficacy(自己有効性)を意識して「うまくできないのではないか」という相手の障壁を取り除き、あなたでも大丈夫ですよ、というメッセージを伝えることで、ボランティア参加の促進につながります。

いかがでしょうか。
他にも広報物を制作する際に押さえておきたい心理ポイントはありますか?
もしあれば、ぜひ教えてください。

【こちらもおすすめ】
「ターゲットを考える時に自問したい4つの問い」

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  1. 2016年 3月 08日

プロフィール

はやしだ まさひろ
林田 全弘

2007年からNPOの広報物デザインを開始。
これまでNPOや中間支援組織のパンフレットやロゴ、チラシなど、延べ40団体100件以上の広報物を手がけてきました。

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