1 Oct 2015
「自分たちのロゴが欲しい」というときに、まずは伝え方の研究を。
実例700点でわかるロゴのさまざまな形。
今回ご紹介する一冊は「ロゴデザインの見本帳」です。
わたしたちの身の回りを見渡せば、ロゴタイプやシンボルマークを目にしないことはありません。ロゴは、企業や商品のアイデンティティをビジュアルイメージとして表現・伝達するための有効な手段であり、また、わたしたちの生活に密着したデザインアイテムです。
本書は、国内外の企業や団体などのロゴデザイン700点以上の実例をまとめた見本帳です。
言葉とビジュアル両方のイメージを団体内で擦り合わせる
参考となるロゴを探したり、他所のロゴから伝え方や発想を学ぶことはとても大事です。
ロゴづくりの最初の段階は、前提条件の整理。
大切にしたい想いや、どう思われたいか、使いたいツールを
言葉でまとめるところからはじめます。
その上で取り掛かりたいのが、参考ロゴ探し。
なぜ必要かというと、言葉だけでは個人によって抱くイメージが異なるからなんですよね。
例えば「夜明けのような色」と聞いて何色を思い浮かべますか?
・・・
私だったら、朝焼けのオレンジ色をイメージしますが、
ある人は、薄紫の美しい雲をイメージするかもしれません。
こんな風に、色ひとつとっても個人差があります。
団体内で「そうそう、こういう感じのロゴが欲しいよね!」
という共有ができれば、自分たちが納得できるロゴづくりに一歩近づいた証です。
探しておきたい参考ロゴの数は1〜3点程度で大丈夫。
言葉とビジュアル両方のイメージを団体内で擦り合わせることが、とても大事なんです。
さらに本書では、
基礎知識を紹介する第1章を皮切りに、業種別のロゴ、配色からみたロゴ、文字が主体のロゴ、テイスト/イメージからみたロゴの4つの切り口からロゴの実例を紹介します。
とあるように、いろんな切り口でまとめてあって、とても便利なんですよね。
例えばこんな風に、
「独自性の高いシンボルで新しみを込めた商業施設のロゴ」とか
「モチーフで的確に表現するショップやカフェのロゴ」という切り口があるので、
地域の居場所スペースや、コミュニティカフェのロゴづくりの参考事例がまとまっています。
「楽しさや躍動感を表現したレジャー・スポーツ施設のロゴ」、
「瞬時に見分けがつくよう工夫された物流・運輸・交通機関のロゴ」
という切り口だったら、高齢者向けの健康促進事業や送迎サービスあたりの
参考にもなるんじゃないでしょうか。
団体内で一冊買って、回し読みしながら
各人が「参考にしたい!」というところに付箋を貼ってみたり。
そんな使い方もできそうですね。
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