すぐに、安価に、時間をかけず実践できる「デザインのネタ帳」をつくります。

印刷用紙の定番3種を解説します。

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「印刷に使う紙、何を選んだらいいかよくわからない」
「安い紙を使いたいけれど、オススメありますか?」

NPOの方からこんなご質問、よくいただきます。
紙がたくさんありすぎてよく分からないですよね。

多すぎる紙の種類にうんざり、してませんか?

例えば、紙メーカー大手の竹尾が揃えている紙の種類は、なんと2,700!
ものすごく多いですよね。

「紙を選ぶのが面倒だし前と一緒でいいや」と
何も考えず、いつも適当に印刷発注してしまっていませんか?
これ、すごくもったいないです。

信頼感のある印象を与えたいのに、安っぽく感じてしまう。
温かみのある印象を与えたいのに、冷たい感じになってしまう。
鮮やかな写真を使いたいのに、くすんだ仕上がりになってしまう。
こんな失敗をしないために、伝えたい内容や印象に合った紙選びをおすすめします。

とはいってもあまり印刷にかける予算がない。。
そんな方のために、安価な定番用紙をまとめてみました。

印刷用紙の定番3種はこれ!

安価な紙のうち、代表的なのはこの3種です。
・上質紙
・コート紙
・マットコート紙

それぞれの特徴、得意・不得意なところ、オススメの用途をご説明していきますね。

・上質紙

コピー用紙とほぼ同じような手触りの紙です。
印刷の仕上がりは、発色をやや抑えた落ち着いた感じになります。
温かみや優しさ、上質感を伝えたい時に有効です。
ただし、コート紙やマットコート紙に比べて色がくすんだ仕上がりになるので、
写真をきれいに見せたいときにはあまり向いていません。

・コート紙

光沢感のあるツルツルした紙です。
発色がよく、写真はきれいな仕上がりになるので、色の再現性に優れています。
色をたくさん使ってインパクトを出したいときや、
写真をできるだけきれいに見せたいときに有効です。

折り込みチラシやポスター、カタログや雑誌のカラーページなど幅広く使われています。

・マットコート紙

コート紙の光沢を抑えたつや消し(マット)タイプの紙です。
コート紙ほどの光沢感はありませんが、上質紙より発色のよい仕上がりになります。
写真をきれいにみせつつ、柔らかで落ち着いた雰囲気を出したい時に有効です。
ただし、コート紙や上質紙に比べてインクが乾きにくいため、
濃い色や写真を広範囲に使用するようなデザインの場合は
裏移りすることもあるので注意が必要です。

用途から説明すると、、、

写真をあまり使わないか、少しくすんだ仕上がりでもいい
あるいは、温かみのある感じを出したい時は、上質紙がおすすめです。
団体リーフレットで優しさや親しみやすい印象を持ってもらいたい場合や、
上質感のある名刺をつくりたい場合は、この上質紙がぴったりあうと思います。

写真をきれに見せたいときや、色が決め手のときは、
コート紙かマットコート紙がおすすめです。
目を引きたいチラシやポスターにはコート系を選ぶのがいいでしょうね。

特に、楽しそう・賑やか・元気な感じ・写真をくっきり鮮やかに見せたいときは、
コート紙の方がいいと思います。

上質さ・落ち着いた感じ・柔らかさを伝えたいときは、マットコート紙がおすすめです。

みなさんが今つくろうとしている広報物は、
読み手にとってどんな印象を与えたいですか?

読み手への思いは、必ず相手に伝わります。
ぜひ、与えたい印象に合った紙選びをしてみてください。

といっても、文章だけで紙のことを説明するのは限界があります。

ネット注文のできる格安の印刷会社では、無料で紙見本を資料請求できちゃいます。
資料請求したからといって、何かを押し売りされることはありませんので、
ぜひ、紙を実際に触りながら確認してみてください。

おすすめの印刷会社さんは以下のとおりです。

業界最大規模の品揃えを誇る実績と信頼の「印刷の通販 グラフィック」
100円でも安く仕上げたい、というときに助かるのが「プリントパック」。

以上がネット注文のできる印刷会社の定番2社と思っています。
定番2社の使い分けについてはこちらの記事で説明していますので、もしよろしければどうぞ。

ここまでのところでもし分からない点があれば、お気軽にご質問してください。
→お問い合わせはこちら

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プロフィール

はやしだ まさひろ
林田 全弘

2006年からNPOの広報物デザインを開始。
これまでNPOや中間支援組織のパンフレットやロゴ、チラシなど、120団体350件以上の広報物を手がけてきました。

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